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普段意識はしないものの、よくよく見ると結構汚れているのが網戸。しかし、網戸を外して丸洗いするのは手間も必要だし、広いスペースも必要。最近では落下防止のため、簡単に外せない仕組みになっているものも少なくありません。またマンションのバルコニーは排水口を共有しているため、大量の水を使うのはNG。
ついつい面倒になってスルーしてしまい、汚れが積もり積もって触ると指先が真っ黒になってしまうことも。
この網戸汚れ、じつは私たちが思っている以上に深刻です。常に外気に接している外側は、虫の死骸や土ボコリだけでなく排気ガスや花粉、黄砂やPM2.5が付着しています。また内側には室内のホコリやペットの毛、キッチンからの油汚れなども。
これらの細い網目に詰まった汚れが窓を開けて風を通すたび、室内に入ってくるわけですから、快適な暮らしのためにこまめな網戸掃除は必須なのです。そこで大掃除の時期、網戸を外さなくても、大量の水を使わなくても、汚れを解消する方法をご紹介します。
用意するのは、ナイロンやポリエステルなど化繊のボディタオル。お風呂で体を洗うアレです。
百円ショップで売っている安価なもの、出張先のビジネスホテルなどのアメニティを持ち帰ったものなど使い古しのもので十分。表面の凹凸が網戸の細い目に入った汚れを掻き出してくれるのです。
また、木綿のタオルのように繊維が網目に引っかかることもありませんから、掃除後に糸くずが残る心配もなし。
手順は簡単です。網戸についた汚れが下に落ちてもよいように、網戸下の床に新聞紙を敷きます。次に水で濡らし軽く絞ったボディタオルで、網戸を上から下へ向かって拭きます。
このとき、注意すべきは掃除する順番。
最初に内側を掃除して、その後に外側を掃除すること。内側にはキッチンなどの油汚れが付着していることが多いので、先にそちらから取り除きます。両側から拭き終えたら、しばらく風を通して自然乾燥させましょう。
汚れが頑固な場合は、セスキ炭酸ソーダ水を使います。スプレーになったものをドラッグストアなどで売っていますが、自作も可能。水500ミリリットルに対してセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯加えて混ぜ合わせ、スプレーボトルに入れれば完成です。
セスキ炭酸ソーダは、住まいのさまざまな場所の掃除や洗濯にも使えるマルチクリーナー。重曹よりも少しアルカリ性が高く、洗浄力も高いのが特徴。油汚れや手垢など皮脂汚れ、血液による汚れ、タバコのヤニなどに効果を発揮します。重曹より水に溶けやすく、網戸を痛めることがありません。
また素手で触っても手荒れの危険が少ないのも、うれしいポイント。幼児やペットのいる家庭でも安心して使えます。
ボディタオルにセスキ炭酸ソーダ水をスプレーし、網戸の上から下に向かって拭きます。拭いた後はカラ拭きすれば完了です。ただし、セスキ炭酸ソーダが網戸の枠やサッシのアルミ部分に付着すると黒ずむ場合もあります。付着したら水拭きしてください。なお、バケツの水を捨てるときは共有のバルコニーの排水口ではなく、浴室など室内の排水口に捨てましょう。
窓から取り外す必要も、水で流す必要もなし。網戸1枚当たり5分少々で終了と思った以上に楽チンです。これなら普段の掃除に取り入れることができるはず。まずは今年の大掃除第一弾を網戸から。網戸がスッキリすれば大掃除に弾みもつきます。きれいな網戸で新たな年を迎えましょう!
2019.12.06 19:48 | |
2019.12.06 19:52 | |
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