大人世代のライフスタイル提案メディア
ユネスコ無形文化遺産に登録された和食とともに、今世界中から注目される日本酒。含まれる旨み成分の豊富さといい、飲む温度のバリエーションの広さといい、食中酒としてのポテンシャルには目をみはるものがあります。
なかでも今見直されているのが、お米と麹だけでつくられた純米酒。原材料はシンプルながら、その味わいはつくり手によって、仕方によって千差万別。常温でよし、冷やしてよし、お燗でよし。料理の旨みを花開かせる、純米酒を楽しみましょう。
そもそも純米酒とは?に対する答えは、とてもシンプル。米と米麹だけでつくられており、醸造用アルコールを加えていないもの。ラベルの記載を見れば、一目瞭然。「原材料名」の欄は「米、米麹」となっています。
これらが精米歩合や麹の割合、つくりによって、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒と分別されています。
純米酒は一般的に、アルコールを添加した酒に比べてコクがあり風味も濃厚、つくり手ごとの個性が際立つ傾向にあります。料理との相性もよく、刺身や塩辛、干物など日本伝統の料理や酒肴だけでなく、チーズなどの乳製品や油脂たっぷりの西洋系とも相性がよし。お酒自体が旨み成分を豊かに含んでいるため、料理の持つ旨みを開かせ、相乗効果をもたらすと言われています。
そこで、いまおすすめの純米酒として都内の専門店で選んでもらったのが、この3酒(Amazonで注文可)。
いずれも冷やしても燗をつけてもおいしくいただけますが、ことに「松の司 生酛純米酒」熱燗でも、「純米辛口 阿部勘」はぬる燗でも力を発揮します。
お燗をつけると、常温や冷やしたときとは異なる味わいが花開いて、また新たな日本酒の楽しみを発見できますし、ゆっくりちびちびいただけるから酒量が必要以上多くならず、結果的に二日酔いになることも少ないとか。
ただしレンジで温めると、せっかくのお酒の風味が損なわれることも。お鍋とチロリ、専用の温度計を用意して湯煎にかけて温めるのがベスト。ゆっくりじっくり手をかけて、純米酒を楽しんでみてはいかがですか?
2019.06.02 10:40 | |
2019.07.26 15:07 | |
フード・ドリンク, いいものみっけ |