サルサ(サルサソース)~夏になると食べたくなるメキシカン

サルサ(サルサソース)~夏になると食べたくなるメキシカン

サルサ(salsa)

メキシコ料理に欠かせないソースの総称。トルティーヤ・チップスのディップにしたり、タコスに挟んだりして食べる。一般的なソースのように野菜や果実などを発酵させたものではなく、野菜を切って混ぜ合わせたフレッシュな調味料で、さまざまな種類がある。

キンキンに冷えたビールと、ほどよく辛味のきいた料理が恋しくなる夏。今年は少し目先をかえて、メキシカンに挑戦してみませんか?

メキシコ料理といえばタコスが有名ですが、このタコス、意外と簡単につくれます。トルティーヤ(とうもろこし粉をこねて伸ばした生地)に、下味を付けて焼いたビーフやチキン、挽き肉などのメイン具材と、千切りにしたレタス、チェダーチーズ、そして、好みのサルサを挟めばできあがり。

トルティーヤは冷凍品も売っているし、市販のとうもろこし粉を使って自分でつくることもできます。具材をいろいろ用意し、サルサも何種類か揃えれば、「タコスパーティ」がすぐにできてしまうのです!

フレッシュな野菜で作る、夏にピッタリのソース

さて、今回はタコスに欠かせない「サルサ」に注目してみます。Salsaとはスペイン語で「ソース」のこと。日本語ではサルサソースと言ったりもしますが、厳密には「サルサ」だけで使うのが正しいのです。一般的なソースのような液体ではなく、トマトや玉ネギ、唐辛子などの野菜を細かく切って混ぜ合わせた、ザクザクとしたサラダのような調味料で、フレッシュなおいしさが楽しめます。瓶詰めのサルサも売っていますが、やはり、生のトマトを使って自分でつくるサルサのおいしさにはかないません。

ちなみに、日本でもよく耳にする「サルサダンス」のSalsaも、ソースのSalsaと大きく関わりがあるのだとか。キューバ革命以降、ラテン系のミュージシャンたちはそれまでお手本にしていたキューバ音楽から離れ、ソウル、ジャズなどをごちゃ混ぜにした新しい音楽を創りました。ソースのSalsaも、いろいろな野菜をごちゃ混ぜにしてつくるもの。そこから、本来のラテン音楽に新たな要素を取り入れた「サルサダンス」が誕生したのだそう。私たち日本人にとってはなじみの薄いSalsaですが、ラテンアメリカでは食にもダンスにも欠かせない単語なのですね。

メキシコを代表する「サルサ・メヒカーナ」の作り方

サルサのバリエーションはとても豊富。基本的な材料として欠かせないのは唐辛子ですが、メキシコには唐辛子の種類がいろいろあって、それぞれに味や辛さの特徴が違うので、唐辛子を変えるだけでも違ったサルサができるといいます。日本で楽しむには、唐辛子は手に入りやすいものを使って、それ以外の野菜やスパイスなどでバリエーションを付けるとよいでしょう。

まず挑戦したいのは、「サルサ・メヒカーナ」(メキシコ・ソース)として知られるベーシックなソース。基本の材料に、赤(トマト)、白(玉ネギ)、緑(青唐辛子)というメキシコ国旗の色が使われていて、まさにメキシコを代表するサルサといえます。日本でも最もなじみ深く材料も手に入りやすいうえ、これさえマスターすればどんな料理でも「メキシカン」に変えてしまう万能サルサなので、ぜひお試しあれ。

基本の材料は、熟したトマト(2個)と玉ネギ(半分)、ハラペーニョか青唐辛子(1本)、塩(小さじ1程度)。さらに、好みでピーマン、パクチー(香菜)、ライム、にんにくなどを加えてもOKです。材料は全てみじん切りにしますが、このときトマト、玉ネギ、ピーマンなどは粗めに刻んで食感を残し、唐辛子、にんにく、パクチーはなるべく細かいみじん切りにするとよいでしょう(にんにくはすりおろしても)。刻んだ材料をボウルで混ぜ合わせたら塩とライムで味をととのえ、冷蔵庫でしばらく味をなじませて完成! 簡単でしょ?

ここに、オリーブオイルやスパイス(コリアンダーなど)を加えたり、小さく刻んだ生ダコを入れてみたり、楽しみ方は自由自在。また、大きめに切ったトマトと玉ネギに、青唐辛子、にんにく、水少量(味付けに、チキンコンソメと塩)を加えて煮込む「サルサ・ランチェラ」も、生とはまた違ったおいしさがあります。日本で売られている瓶詰めのサルサは、この煮込んだタイプが多いですね。お子さんがいるご家庭は、青唐辛子を抜いてつくってみて。

ワカモレワカモレ

アボカドでつくる「ワカモレ」もサルサの一種です。

アボカド、玉ネギ、トマト、ライム果汁、塩が基本の材料ですが、辛味やアクセントを付けたければハラペーニョやチリパウダー、にんにく、香菜などを加えてもいいし、味見をしてみて少量のオリーブオイルやマヨネーズなどで調整しても。

アボカド独特のコクがあり、鮮やかなグリーンが見た目にも食欲をそそります。

トルティーヤ・チップス(市販のスナック菓子「ドリトス」などでもOK)につけて食べるディップとしてポピュラーですが、タコスの具にしたり肉料理に添えたり、マグロの刺身や蒸し鶏と和えたりしてもおいしくいただけます。

炭酸にもビールにもピッタリのナチョス

ナチョス

「ナチョス」は、トルティーヤ・チップスにさまざまなトッピングをし、チェダーチーズを溶かして仕上げる一皿です。

日本でもおなじみですが、じつは純粋なメキシコ料理ではなく、Tex-Mex(テックス・メックス)と呼ばれるメキシコ風アメリカ料理(もしくは、メキシコ料理をベースにしたテキサス州独自の料理)。

つくり方はとてもシンプルで、耐熱皿にチップスをたっぷり広げ、好きな具材をトッピングし、最後にチェダーチーズをふりかけて電子レンジでチーズが溶けるまで加熱するだけ。

具材はトマト、玉ネギ、ハラペーニョ、チリコンカン、ワカモレ、トマトベースのサルサ、挽き肉(味付けし、炒めておく)、フリホレス(インゲン豆を煮てつくるペースト)、サワークリームなどが一般的です。

濃厚なチェダーチーズが具材やチップスのまとめ役になり、炭酸飲料にもビールにもよく合う一品。大人数でメキシカンを楽しむときにも、まずはナチョスをスターターにするとよいでしょう。

2019.07.07 21:48
雑記・雑学

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