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「風邪をひきやすくなった」「疲れがとれない」「肌の調子が悪い」といった体調不良や不調が気になる人は、免疫力が低下しているのかも知れません。
免疫力とは、病気を予防する「抵抗力」と病気を治す「自然治癒力」のことです。私たちの体は生まれながらにさまざまな病気を防御する力を持っています。しかし、免疫力は生活習慣の影響を受けやすく、さまざまな要因で低下し、体調不良や病気の発症につながることが明らかになってきました。
免疫の役割を担っている免疫細胞のひとつにNK細胞(ナチュラルキラー細胞)があります。NK細胞の強さはNK活性と呼ばれ、免疫力の指標のひとつとされています。NK活性は、加齢や生活習慣などさまざまな要因によって大きく影響を受けます。
生活習慣チェック
- たばこは吸わない
- 過度な飲酒(ビールなら大瓶1本、日本酒なら1合以上)をしない
- 朝食をきちんと摂る
- 1日7~8時間眠る
- 労働時間は1日9時間以内にとどめている
- 身体運動やスポーツを定期的に行う
- 栄養摂取バランスを考えて食事をしている
- 自覚的ストレス量が多くない
あてはまるものが多いほど、生活習慣が良好であることを示します。この機会に生活習慣を見直しましょう。
Morimoto K 他(2001)
この8つの生活習慣は免疫力(NK活性)に影響を与えると考えられている項目です。
免疫力を健全な状態に保つためには、禁煙、過度な飲酒を避ける、バランスのとれた食事、1日7~8時間の睡眠、適度な運動習慣、ストレスをためこまない、といった身近な生活習慣の見直しがとても大切なのです。
近年、腸内環境と免疫力との関連が明らかになっています。我々のおなかのなかには小腸と大腸という消化管があり、小腸は、食べたものを消化・吸収する器官であると同時に、体の中で最も大きな免疫器官なのです。一方大腸は、水分を吸収し、便をつくります。
消化管は「内なる外」とも呼ばれ、外界に通じており、体内に侵入した細菌やウイルス、寄生虫、化学物質などの異物に絶えずさらされています。これらの異物から身を守るために自己防御システムとして発達した仕組みが腸管免疫です。腸管には、体に侵入した細菌などの侵入者を撃退するリンパ球が全身の半数以上存在すると言われています。腸内環境をよくして腸管での免疫力を鍛えることが、全身の免疫力を高めることにつながるのです。
腸内環境をよくするためには、食物繊維の多い食事やウォーキングなど適度な運動が大切です。それと同時に、日頃の食生活に乳酸菌を取り入れることも有効な手段といわれています。侵入した細菌などの侵入者を撃退するリンパ球が全身の半数以上存在すると言われています。腸内環境をよくして腸管での免疫力を鍛えることが、全身の免疫力を高めることにつながるのです。
乳酸菌とは1つの菌を指すのではなく、ブドウ糖などの糖源から乳酸を作る細菌の総称です。食卓でおなじみの漬物やキムチ、また乳を発酵させた乳酸菌飲料などがあります。
乳酸菌を用いることで、風味や保存性を高める術を我々は先人の知恵で利用してきました。乳酸菌が含まれた食品のなかには、お通じをよくし、腸内環境を整えるとともに、おなかの免疫細胞に働きかけるものもあります。
ひと口に乳酸菌といっても、菌の種類や性質は多種多様です。そのひとつに乳酸菌 シロタ株(正式名称:ラクトバチルス カゼイ・シロタ株)があります。この乳酸菌 シロタ株は、生きたまま腸にとどき、腸内環境を整えます。それだけでなく、継続的に摂取することによって、生活習慣やストレスによって乱れた免疫機能を健全な状態に導く「免疫調節作用」があることがわかっています。
免疫力を健全な状態に維持するために大切なことは毎日の生活習慣の見直しです。その上で、乳酸菌シロタ株を日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
2019.05.30 14:15 | |
2021.07.04 12:33 | |
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