水あげ・水切り…長持ちする「花」の飾り方

水あげ・水切り…長持ちする「花」の飾り方

入学や誕生日、出産などのお祝いに花束やアレンジメントをプレゼントするのはもちろんおすすめですが、自分の部屋に飾るために好きな花を買ってみるというのもいいですね。

いただいた花も自分で買った花も、できるだけ長く美しさを保ちたいもの。今回はそのためのちょっとしたコツをご紹介します。

アネモネ、ストック、チューリップ…春の花を飾りましょう

さまざまな花が手に入りやすい季節ですが、室内に飾るには「切り花にふさわしい種類」を選びましょう。たとえばツル性の朝顔や、丈の短いさくら草、すみれなどは切り花には不向き。

通年手に入り、長持ちしやすいのは、菊、カーネーション、ガーベラ、スターチス、マトリカリア、デルフィニウム、トルコキキョウ、バラなど。春らしい花としては、アネモネ、ストック、チューリップ、フリージア、ラナンキュラスなどもおすすめです。

切り花を長く楽しむためには「水あげ」をしっかりと

切り花の寿命ははかないもの。でも正しい手入れをすれば、春先なら1週間~10日は十分に美しく保てます。

まず重要なのは水あげ。発散する水分量に対して吸水量が少ないとしおれてしまうので、水あげをして吸水を助けます。

方法は種類にもよりますが、ほとんどは「水切り」をすればOK。活ける前に必ず水切りを行いましょう。

菊類やトルコキキョウ、リンドウなど、茎がポキッと手折れやすいものは、先端を手で折っても水あげできます。水中で折るとさらに効果的。

水切りの手順

  1. 活けたとき葉が水に浸かっていると腐りやすいので、根元の余分な葉は取り除いておく
  2. バケツなどに水を入れて茎を浸し、下から2センチくらいの部分を水中で斜めに切る
    • 切り口の断面をなるべく広く斜めに切ることと、バケツの水の量を多くすることで、水あげの効果がより高まる
  3. 切った瞬間に水が上がっていくので、しばらくはそのまま水に浸しておく
  4. あらかじめ新鮮な水を入れておいた花瓶に、すばやく活ける

毎日キレイな水に替えてやれば花はさらにイキイキ

花瓶の水は頻繁に、できれば毎日替えましょう。植物の切り口から有機物が分泌されていてバクテリアを発生させるため、水の吸い上げが悪くなってしまうのです。

気温の高い季節は雑菌が繁殖しやすいのでとくに注意。水の量はあまり多くする必要はありません。水切れに注意しつつ、こまめに替えるのがおすすめです。

ガーベラ、コスモス、ひまわり、マトリカリアなど茎のくさりやすい花は、水が多いと雑菌が繁殖しやすいので、茎が1~2センチ浸かる程度の水量にとどめます。

花をさらに長持ちさせる「切り戻し」

花瓶の水を取り替える際には茎のヌルヌルした部分をよく洗い、切り口を5ミリ~1センチくらい「切り戻し」しておきましょう。

先が茶色く変色している場合はすでに腐っていますので、変色した部分からさらに5ミリ程度上まで切り戻して。

  • 切り花用の延命剤を使っている場合は、毎日は必要ありませんが、水替えはやはり行って。

高温や日光、風は切り花にとって好ましくない!

花瓶を置く場所も大切です。ポイントは「涼しい、直射日光が当たらない、無風」の場所

室温が高いと水が腐りやすく、開花も早まるので、なるべく涼しい場所に置きます。明るさも開花に影響します。長く楽しみたいなら直射日光は避けて。

そして、エアコンなどの風は水分を蒸散させるので、風の当たる場所も避けましょう。

普段は玄関などの涼しい場所に置いておき、お客様がいらしたときにリビングのテーブルに移すなどの工夫をしてもよいですね。

2019.06.10 20:37
2019.07.26 15:30
住い・生活雑記・雑学

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