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この時期になると「五月病」という言葉をよく耳にするようになります。いわば“心のスランプ”のようなもので、多くは新生活による不安や緊張が続いた後、精神的に不安定に陥ることをいいます。
無気力やイライラ感、睡眠障害など精神的なものから、からだが疲れやすい、朝、起きるのがつらい、めまいがするなど身体的な症状がでることもあります。
また「五月病」というほどでなくても、この時期は気分が落ち込んでしまう人が意外に多いようです。基本的には一時的なものなで、“心のリフレッシュ”を心掛けることが大切です。
そこで今回は、気持ちを元気に、前向きにしてくれる“香り”の効果を利用したリフレッシュ方法をご紹介します。
お香、キャンドル、オイル、スプレーなど、“香り”のたしなみかたはさまざまありますが、人がどうして“香り”を感じることができるのかについては、まだ明確な証明がされていないそうです。
それでも“香り”は世界中で、古くから人の文化と深く関わってきました。香料の使用は紀元前のエジプトで、祭壇で香料を焚いたことに始まったとされています。
日本では仏教とともに香木が伝来し、“香り”の歴史が始まりました。平安時代にはお香が大流行、室町時代には香道が誕生しています。
香道とは、“香り”を鑑賞して愉しむ日本の伝統的な芸道です。“香り”を当てたり、テーマにそって組み合わせたり、“香り”によって浮かぶイメージの中で感性を磨くもので、今日でも親しまれています。
このようにお香は日本人になじみの深いものですが、なかでもリフレッシュ効果の高いお香の“香り”をご紹介しましょう。
シダー(杉)のお香は、森林浴をしたように気分がすっきりとします。これは樹木が、気持ちを落ち着かせてくれる、フィトンチッドという成分を発散するからだといわれています。また、新陳代謝を促進し、鎮静・誘眠作用もあるため不眠にも効果的といわれています。
興奮作用、覚醒効果があるといわれるムスク(麝香:じゃこう)や、幸福感をもたらすといわれるジャスミン(茉莉花:まつりか)は、気分が落ち込んだときや、気持ちを前向きにしたいときなどによいでしょう。ジャスミン(茉莉花:まつりか)は科学的にも、自律神経を活発にする効果が確認されています。
“香り”を手軽に愉しむ方法として、最近ではアロマオイルも人気があります。雑貨屋などでも簡単に手に入りますし、お香のように焚くだけではなく、バリエーション豊かに利用することができて便利です。
アロマオイルを使って、元気を出したいときに効果的な“香り”は、ベルガモット、ローズマリー、ユーカリなど。また、グレープフルーツ、レモンのように身近なフルーツ系のアロマオイルも気分を前向きにしてくれます。
“香り”は好みの分かれる嗜好品ですので、自分の好きな香りを選ぶことも大切ですね。
“香り”を愉しむには、効果的に揮発させるアロマポットを使用するのが一般的ですが、アロマポットがないという方は、湯をはったカップや加湿器にアロマオイルを数滴落とすだけでもお部屋に“香り”が広がります。
ちょっと変わった使い方としては、アロマオイルをティッシュに含ませ、エアコンのフィルターの所にはさんだり、ミネラルウォーターに数滴入れてスプレーしたり。またナイトランプに1滴つけると、ランプの熱で程よく香ります。
植物から抽出されたアロマオイルは、人の心とからだに穏やかに優しく働きかけます。そんなアロマの効果をもう少し詳しくご紹介しましょう。
気分を落ち着けたり、リフレッシュしたりと、人の気持ちを動かしてしまう不思議な力をもつ“香り”。誰でも愉しみながら、生活の中に取り入れることができますので、もし気分がすっきりしないなと感じることがあったら、みなさんも気軽に“香り”を愉しんでみてはいかがでしょうか。
私も試してみたお気に入りのアロマグッズをご紹介していますので、ご参考下さい。
2019.06.10 15:28 | |
2021.07.05 20:36 | |
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