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気軽に楽しむワインテイスティング

気軽に楽しむワインテイスティング

ワインテイスティングというと、洗練されたお洒落なものだと考える人は多いようです。

ワインテイスティングを始めるには、ワインについてたくさんのことを知っておく必要があり、ワインテイスティングを立派なスキルだと見なしている人もいます。ですが、ワインについて学ぶのは、難しいことではありません。

ワインには実にたくさんの種類があり、世界中の様々な地域で作られています。ワインテイスティングには、これらのタイプについての知識が必要となります。そして、それぞれのワインに合ったグラスやその洗い方、またワインを正しく注いで出す方法も知っておくほうが良いでしょう。

このように、ワインテイスティングとひと言で言っても、たくさんのことから構成されています。友達とワインテイスティングのパーティーを開く際に知っておきたいことを、ご紹介します。

  1. ワインの概要
  2. ワインのタイプ
  3. ワインの生産国トップ10
  4. ワインの用途
  5. ワイングラス
  6. ワインテイスティングとその様々な方法について
  7. ワインの味わい方
  8. ワインテイスティングのパーティーを主催する
  9. ワインの出し方
  10. まとめ

ワインの概要

ワインは、ブドウの果汁を発酵させたアルコール飲料です。ブドウには自然に化学的なバランスが備わっており、砂糖や酸、酵素などの栄養素を加えなくても発酵するという性質があります。

ワイン製造の際、ブドウはつぶされ、この時酵母が加えられます。酵母はブドウに含まれる糖質を破壊し、それによってブドウがアルコールに変わるのです。生産されるワインのタイプに応じ、様々な種類のブドウが使用されます。

ワインの起源

初めてワインが作られたのは紀元前6000年、ジョージアやイラン、イスラエルといった地域で始まったという記録があります。中国では、紀元前7000年にはブドウと米を混ぜて作った発酵飲料が作られていたとする考古学者もいて、これが今日のライスワインの先駆けと考えられています。ヨーロッパでは紀元前4500年のギリシアで、ブドウがつぶされた世界で最初の記録が残っています。

古代エジプトでは、ワインは儀式として飲まれていました。ローマカトリック教会のような場所では、ミサを執り行う際にワインは大切なものでした。フランスでは修道士たちがワインを作っていて、熟成させるために地下に格納していました。

イスラム世界の黄金時代は、後に医学や美容目的のみに合法化された蒸留法が確立するまで、ワインは禁じられていました。この期間にワインを使ったレシピがたくさん生まれています。

ブドウの品種

ワインは非常に様々なブドウから作られます。最も広く使われているのはヴィニフェラ種(ヨーロッパ種)です。このブドウが75%~85%使われることが法律で定められており、変種のブドウもあります。

シャルドネやメルロー、ピノ・ノワールとして知られているのがこのタイプにあたり、ローヌバレーやボルドーなどで栽培されています。

ワインはいつも同じブドウの品種から作られるというわけではありません。同じ収穫期でも違う品種から作られることもあります。

2種類以上が混ざると交配種と呼ばれます。コンコードブドウは、ラブルスカ種(アメリカ種)やルペストリス、アエスティヴァリス、リパリア種、ロトゥンディフォリア種など、様々な品種を交配させてつくられた品種で、一般消費用に北アメリカで栽培されています。

ゼリーやジャム、グレープジュース、ワインなど様々なものが製造されます。

分類

一般的にワインは、世界の地方ごとに分類されます。ワインの分類法というものがあり、例えばヨーロッパでは生産地で分類されます。ボルドーやキャンティなどは、産地の名前がそのままワインの名前になっています。

ヨーロッパ以外では、生産地ではなく、ブドウの品種で分類されます。メルローやピノ・ノワールなどがこれにあたります。

世界のある地域やワイン畑の名前が、ヨーロッパにおいて分類の基準となっているものもあります。ブドウの品種よりは地域で認識されることが多く、ブドウ畑の名前が使われたものにはナパ・バレーやオーストラリア、ウィラメット・バレー、バロッサ・バレー、マールボローなどがあります。

ヨーロッパ以外では、ワインの品質によって分類するという試みもありましたが、長続きはしませんでした。

ヴィンテージ

ヴィンテージとは、ブドウが収穫された年のことを言います。ヴィンテージワインは、ブドウの品種や収穫された場所ではなく、収穫された年で分類されたものです。年によって同じワインでも色や味に微妙な違いが出ることもあります。

ヴィンテージワインでは、香りや味覚、こく、ブドウの成熟度などに特徴が出ます。きちんとした状態で保管されれば、保管期間が長いほど香りが良くなるとされています。

ワインコレクターの中には、特別な日のためにヴィンテージワインのボトルを大切に保管している人も多いようです。

ノン・ヴィンテージ

ノン・ヴィンテージワインは複数の年のワインを混ぜて作られるもので、風味やその他の特徴が安定しています。同じ風味が保たれているために、こちらのワインのほうが良く売れています。

異なる時期に収穫されたブドウをブレンドしているため、ブドウが不作の時でもワインを生産することができます。

ワインのタイプ

フルーツワイン

「フルーツワイン」として見なされるワインはたくさんあります。ブドウが使われているわけではなく、様々なフルーツで出来ていることからこう呼ばれています。そのワインに使用されたフルーツの名前がつけられており、アップルワインやプラムワインがこれにあたります。

しかし「ワイン」とはブドウから作られたものを指しますから、フルーツワインは厳密には「ワイン」とは言えません。「ワイン」の前にフルーツの名前を持ってくることで混乱を避けているのです。

イギリスのフルーツワインはカントリーワインと呼ばれますが、これはブドウから作られていないワインということで命名されました。

独自にフルーツワインを作る人はたくさんいます。甘みが十分にあるものであれば、どんな食物からも作ることができます。砂糖やハチミツを加えて、適度な糖分にすることもあります。

フルーツワインは、必ずしもフルーツからだけ作られるわけではありません。フルーツとされていないもの、例えば米やたんぽぽ、花などからも作られています。

ドイツのアップルワイン(Apfelwein)はリンゴから作られたもので、5.5%~7%のアルコール分があります。酸味を感じる人もいるようです。

北アメリカでは冬の間、アップルサイダーと呼ばれるものが飲まれ、こちらにはアルコール分は含まれていません。

Apfelweinは通常ワインボトルではなく、取っ手のあるジョッキで売られています。

涼しい気候であれば、ワインは世界中で、ほとんどのフルーツから作ることができます。フルーツに含まれる発酵性糖の含有量が関係しており、適度なクエン酸やリンゴ酸が含まれていれば発酵できます。

通常、フルーツワインは生産されてから一年以内に消費しなくてはなりません。ブドウのワインと違って、年月が経つほど味が良くなるというものではないからです。

また、多くのフルーツはワインにするのに砂糖を加える必要があり、これはブドウにある自然な糖分とは異なります。発酵にもリンや窒素、カリウムを加えることが必要で、これにより風味が一年くらいしかもたないのです。

フルーツワインには色々ありますが、ニワトコの実やプラム、モモ、ブラックベリー、ハックルベリー、クロフサスグリ、ザクロで作るのが最高のフルーツワインとされており、ブドウのワインと似た風味に仕上がります。

アプリコットやバナナ、チェリー、パイナップルグアヴァ、ブルーベリーなどのフルーツからも作られます。また、ハイビスカスやニワトコの実、たんぽぽといった花から、あるいはじゃがいもやルバーブ、パースニップなどの野菜からも作ることができます。

ライスワイン

ライスワインは日本酒としてよく知られています。他のワインがブドウのように自然な糖分が発酵することで作られるのに対して、ライスワインは米でんぷんを糖化させて作ります。発酵することで、米でんぷんが糖に変化するのです。

醸造する過程を除けば、ビールの作り方に非常に似ています。

ライスワインにも様々な種類があり、マレーシアのトゥア、チベットのロキシー、インドネシアにあるサバ州のリヒンなどがその例です。韓国でも濾過していないライスワインが作られており、スネークワインとして知られています。

バーレーワイン

バーレーワインは19世紀に作られたビールを起源とし、実際には10月~11月に醸造された18世紀のエール(ビールの一種)に由来します。

ワインと同じくらいの強さという意味でバーレーワインと呼ばれ、この名前のためにワインと誤解されることがあります。

ピノ・ノワール

ピノ・ノワールは様々なヴィニフェラ種のブドウから作られ、主に赤ワイン用の代表的な品種の一つです。フランス語のこの名前は「松」と「黒」を意味し、群生する松と果実の紫色を表しています。ブドウはフランスのブルゴーニュを原産地としています。

このブドウは作るのが難しい一方、世界一すばらしいワインができることで知られています。また、世界一ロマンチックなワインの一つともされています。

香りはブラックチェリーやラズベリー、スグリなどを思わせる果実香で、コクはライトからミディアムボディーです。

若いブドウを使うと、非常に軽い赤ワインになります。シャルドネとともに使われることもあります。

ピノ・ノワールを生産する国では、アメリカやイタリア、オーストラリア、オーストリア、モルドバ、イギリス、スイス、ドイツ、フランス、スペインなどが知られています。

アメリカではカリフォルニア州がピノ・ノワール生産地として知られており、ソノマ・コースト、モントレー郡、カルネロ、サン・ルイス・オビスポ郡のアロヨ・グランデなどがあります。

シャルドネ

シャルドネは果皮が緑色のブドウから作られた白ワインです。土壌、そして樽のオーク材によりすばらしい香りになります。風味は軽く、中立的なワインとされています。

シャルドネの生産ではフランス、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、北アメリカ、カリフォルニア、オーストラリア、イタリア、新大陸の地域などが知られています。

シャルドネには辛口なものから甘口のものまで、様々なタイプがあります。マロラクティック発酵(キッコーマン マンズワイン:ワイン小辞典)を施さないシャルドネはリンゴの風味があります。

リンゴ酸は発酵することで、よりバターのような風味が出てきます。また、オーク材はトースト風味を生み出すために一定の温度まで焦がされます。

この風味をブドウと間違う人が多いのですが、これはオーク材を黒焼きしたためです。ここからココナッツやシナモン、クローブ、スパイス、スモーク、クリーム、キャラメル、バニラといった風味が生まれます。

シャルドネは発酵するとワインの風味にも影響します。例えば、発酵温度が低ければ、よりフルーティなワインに仕上がり、マンゴーやパイナップルのような風味になります。ワイナリーによっては、風味を高めるために特別は酵母を使用するところもあります。

シャルドネにはワイン製造にふさわしい独特なスタイルといったものがないため、ブラインド・テイスティングの際には一番認識しにくいとされています。風味も様々で、全てのシャルドネがスモーク風味というわけではありません。

メルロー

メルローは主にヴィニフェラ種のブドウから作られる赤ワインで、ブーシェ、プティ・ブーシェ、プティ・カベルネ、プティ・ヴィデュール、ヴィデュール、ソーヴィニヨン・ルージュなどの品種があります。

ワインはボルドーのブドウが起源となっており、ビテュリカ種の変種したものから作られたとされています。

「メルロー」とはツグミを意味するフランス語です。メルローはフランス、イタリア、カリフォルニア、ルーマニア、オーストラリア、アルゼンチン、カナダ、チリ、南アフリカ、クロアチア、ハンガリーなど、たくさんの国で生産されています。

コクと柔らかさを加える役割があり、何種類かをブレンドすると甘みが出て、酸味のバランスが良くなることで知られています。

ワインの生産国トップ10

世界のワイン生産国トップ10は以下の通りです。国名の横にある数字は年間の生産量を表しています。いずれもワインのトッププロデューサーとして知られています。

  1. フランス – 5,300,000 トン
  2. イタリア – 4,700,000 トン
  3. スペイン – 3,600,000 トン
  4. アメリカ – 2,200,000 トン
  5. アルゼンチン – 1,500,000 トン
  6. オーストラリア – 1,400,000 トン
  7. 中国 – 1,400,000 トン
  8. 南アフリカ – 1,400,000 トン
  9. チリ -977,000 トン
  10. ドイツ -890,000 トン

最高のワイナリーは、赤道から50度以上南北に離れたところに位置しています。

ワインの用途

ワインには様々な用途があります。単に消費するための飲み物としてではなく、非常に価値のある、そして洗練された飲み物として位置されています。様々な料理や宗教にも重宝され、健康にも良いとされています。

料理に使われるワインも様々あります。キルシュトルテなど、多くはデザートに使用されています。また、肉をワインに漬けてからオーブンで焼く調理法も人気があります。

多くの宗教にもワインは使用されます。ギリシア神話に登場するディオニューソスは、ワインは心の状態を変えるものとし、これを神聖な幻覚剤として使用しました。

ユダヤの儀式にも欠かせないもので、キドゥーシュという儀式では、ワインでユダヤの休日をお祝いします。キリスト教では聖餐式にワインを使います。

最後の晩餐では、イエスキリストが弟子と1杯のワインを飲み、パンを分け合っています。カトリック教徒、プロテスタントなど、聖餐式を重んじる宗派はたくさんあります。

イスラム法ではワインは禁止されています。イランではワイン業界が盛んでしたが、1979年のイスラム革命の後に撤廃されました。アルコール類はその種類を問わず、厳密に禁じられています。

ワインは健康にも良いとされています。赤ワインにはレスベラトロールと呼ばれる抗酸化物質が含まれており、動物実験では心臓や血管を保護する効果が認められています。プロシアニジンにも同様の効果があるとされ、これも赤ワインに含まれています。

亜硫酸塩は発酵工程で使われ、全てのワインに含まれています。他よりも大量に含まれているワインもあり、喘息にかかっている人には影響が出ることが知られています。

ワインは、時々飲めば体に良いと言われています。一日あたりグラス一杯ほどのワインは心臓の働きを良くし、妊娠中の女性でも小さなグラスに一杯ほどは飲んでも良いとされています。筋肉や脳をリラックスさせるので心も落ち着けることができます。

大量のワインを摂取し続けるのは健康に影響が出ます。ワインはアルコール度数が高いため、一度にたくさん飲むのはおすすめできません。

ワイングラス

グラスを選ぶ

ワイングラスを選ぶ際に考慮しておきたい大切なことがいくつかあります。

赤ワインを味わう時はボウル部分(丸い本体)の大きなグラスを選びます。ワインがボウルの中で回る十分なスペースができ、空気に触れる表面積も広くなります。

このグラスに300~600mlのワインを注ぎます。楕円形で先端が少し狭くなっているグラスが、赤ワインに一番良いとされています。

白ワイン用には細長いフルート状のグラスを選びましょう。最高の香りを楽しむことができます。グラスに入るワインの量は、赤ワインよりもずっと少なくなります。

ワイングラスの持ち方

ワインテイスティングをする際には、正しくワイングラスを持つことも大切です。あなたがワインに精通しており、エチケットがあることが表れます。

常にワイングラスの脚を持つようにしましょう。ボウル部分で持ってしまうと、手の温度が伝わってワインが暖まってしまうのでやめましょう。指紋が付くのを防ぐことにもなります。

ワイングラスの洗い方

ワイングラスを正しく洗う方法は数多くあります。完全に汚れを落とすことが大切です。

熱いお湯ですすぐ方法を好む人もいます。水を使う場合は、グラスに残ったワインを十分に洗い流してから乾かしましょう。

刺激の少ない洗剤とスポンジを使って洗っても良いでしょう。重曹を使って洗うのを好む人もいて、これはクリスタルのような高価なグラスを洗う方法として一般的です。

食洗機を使う場合は脚の短いグラスだけにしましょう。長い脚のグラスは割れてしまうことが多いためです。

ワイングラスを洗った後は、空気で十分に乾燥させます。グラスをタオルの上に置いて乾かし、水の跡が残らないようにしましょう。

食洗機を使う場合は乾燥機能をキャンセルし、グラスは出して空気乾燥させましょう。

ワインテイスティングとその様々な方法について

テイスティングの順序

ワインパーティーを開いたり友達とワインを味わう際には、正しい順序でワインを出すことがとても大切になります。

まずは年配の人に、性別に関わらず一番に出します。続いて女性、男性の順に出し、主催者は全員がグラスを持ってから自分のワインを手にします。

何種類かのワインを味わう場合は、出すワインの順番についても考える必要があります。重厚なワインや甘口のワインを先に出してしまうと、味が口に残ってしまい、香りも支配されがちです。味覚が歪められないためにも、テイスティングは軽いワインから味わうようにしましょう。

スパークリングワインに始まって次に軽い白、重厚な白、そして軽い赤、重厚な赤、甘口のワインの順番が良いでしょう。

ワインをそれまで味わったことがないのであれば、そのワインが重厚なのかどうかを見極めるのは難しいかもしれません。この場合は香りや色など、他の特性からワインを見る必要があるでしょう。

ワインの特徴を評価する

ワインを評価する際には、考慮したいことがあります。

甘口のものや重厚なものは、グラスを回して中身を揺らすようにすると評価がしやすくなります。バラエタルワイン(単独品種のブドウから作られたワイン)はブドウの香りがします。

優秀なテイスターなら、この香りからブドウを言い当てることができるでしょう。

また、全体のバランスも大切です。酸やタンニン、アルコールなどといった様々な構成にバランスが取れている必要があります。

ワインを評価するには、言葉の豊かさがものを言います。ワインの香りや味を明確に表現できるようになりましょう。

ワインを採点する

友達とワインを味わう際は、採点をする方法も知っておきましょう。

ワインの採点方法には、ある程度決まったスタイルがあります。まずはそれぞれのワインの長所を比較すること、そして、見た目や香り、味覚、総合的な味などといった様々な側面にも重点を置くようにします。

採点する方法はいつも必ずしも同じというわけではありません。重点の置き方には色々あり、例えば、見た目に15%香りに35%ということもあるでしょう。香りを採点する時は、ワイングラスの上に鼻を十分に持って行きましょう。

テイスターによってそれぞれ好みの採点法というものがあります。混乱をきたすことのないように、テイスティングを始める前にあらかじめ採点法を決めておきましょう。

ワインテイスティングのエチケット

ワインテイスティングは非常に洗練されたものと考えられており、それなりのエチケットに従わなくてはなりません。これはテイスティングの場所がブドウ園であろうと、パーティーやレストランであろうと変わりません。

ワインパーティーを開く際は、集まる人が心地よく過ごせるだけの人数を招待しましょう。人数が多すぎると落ち着かず、ゆったりと味わうことができません。

また、ワインテイスティングの際には、水の入ったボトルを必ず用意します。様々なワインを味わう時に口をゆすぐためです。特に重厚なワインを味わった後には口をゆすがないと、口の中に味が残ってしまいます。

のどが渇いた際にも、ワインよりは水が飲みたくなるものです。

ワインテイスティングをする時は、食べ物も提供する必要があります。ただし、ワインの味を変えてしまわないものにしましょう。パンや塩の付いていないクラッカーなど、香りのないものが良いでしょう。

ワインの注ぎ方

ワインパーティーを開く前には注ぎ方を練習する人がいますが、ワイン通にとってこれは論議を呼ぶ行為です。ワインを出す前に、ワインに呼吸をさせてしまうことになるからです。

ワインを出す数時間前からワインに呼吸させる人もいます。異なる容器に移す時にもワインは呼吸します。製造中にできた沈殿物を取り除くために、特別なフィルターをつけて注ぐという人もいます。沈殿物は古いボトルほどたまっている傾向があります。

ワインは空気に触れさせることで香りがまろやかになり、味が良くなるという人がたくさんいますが、これは全てのワインに当てはまるというわけではありません。コルクを抜いてからすぐに飲む方が良いものも中にはあるので注意しましょう。これらを判断するには、まず味を見てみることです。

ボトルからコルクを抜いたらすぐ、そのワインを空気に触れさせる方がよいかを確かめるようにしましょう。

ブラインド・テイスティング

ワインテイスティングのパーティーでは、ラベルを隠して客に出すのが一番です。こうすると、客はどのワインが出されているのかが分かりません。

黒いワイングラスにワインを注ぐという方法もあります。価格や評判、色、産地など、そのワインの特徴をはじめに知ってしまうと、テイスターの評価が変わってしまうことがあります。

先に情報があるとあれこれと想像してしまいますから、これを排除するためにもはじめから隠しておけばテイスティングがスムーズに進行し、ワインの評価も正確なものになるのです

垂直テイスティング

垂直テイスティングとは、同じワインで年代の違う物を比べる方法です。こうしてテイスティングすることでワイナリーのスタイルを評価したり、それぞれの年の天候がブドウにどのように影響するかを理解することができます。

水平テイスティング

水平テイスティングとは、同一年に作られたワインで製造地域や性格の似たものを比べる方法です。同じ年の同じタイプのワインでもワイナリーが違いますから、このテイスティングをすることで、どのワイナリーがよいワインを作っているかを決定することができます。

テイスティング・フライト

テイスティング・フライトとは、ブドウの品種ごとにテイスティングをする方法です。これを行う場合は、味を比べるためにグラスをたくさん用意する必要があります。

それぞれのグラスの脇には、ワイナリー、地理的な人口統計、タイプなど、ワインの詳細を記したカードを置いておきます。テイスティング・フライトでは、最大50個のグラスが並ぶこともあります。

テイスティングする人はこの方法により、世界のいろいろな地域のワインについて知ることができます。あなたも様々なタイプのワインを試してみて、アイデアをふくらましましょう。

旧世界 VS 新世界テイスティング

このスタイルのテイスティングを楽しむ人は多いようです。ワイン通の間では、旧世界はフランスやイタリア、オーストリア、スペインなど、新世界は北アメリカ、南米、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアと捉えられています。

新世界の国々はワインの製造業に比較的新しいためこう呼ばれるのですが、現在のワイン生産において非常に重要な位置を占めています。同じタイプのワインを旧世界、新世界からそれぞれ選び、どちらがおいしいかを決めていきます。

ブドウの品種や年代別に行う方法など楽しみ方も様々で、ワインパーティーが盛り上がります。

ワインとチーズのテイスティング

ある特定のワインを飲む際、チーズを一緒に味わうと風味に作用します。適切な組み合わせだと、ワインとチーズがいかに合うかがよく分かります。

カベルネ・ソーヴィニヨンと最も合うのがブルーチーズです。香りのないフランスパンにごくわずかな量のブルーチーズを添えて出しましょう。ブルーチーズにより口の中がコーティングされ、ワインの口当たりが柔らかくなっておいしく感じるのです。

手順としては、まずワインを口に含んでその味を確かめ、少し時間をおきます。チーズを口に入れたらもう一口ワインを飲んでみましょう。味に大きな違いが出るのが分かるでしょう。

ワインとチョコレートのテイスティング

適切に組み合わせれば、チョコレートもワインのテイスティングに合うものです。これには異を唱える人もいるのですが、それは正しい組み合わせを知らないからでしょう。

ワインとチョコレートを一緒に出すときは、双方の甘さが同じくらいであることが大切です。チョコレートの方の甘みが強いと、ワインの酸味が強調されてしまいます。

チョコレートと一緒に軽いワインを出したい場合は、チョコレートも軽いものにしましょう。例えば、ホワイトチョコレートは軽いワインに良く合います。ほろ苦いチョコレートにはジンファンデルという品種がぴったりです。

プライスレス・テイスティング

プライスレス・テイスティングとは、客にワインの価格を知らせないで行うテイスティングのことです。

価格を先に知られてしまうと評価に歪みが出ますから、決して明かさないようにしましょう。高いワインは安いワインよりも上等だと感じてしまうからです。必ずしもそうとは限らないのです。

価格を伝えたいのであれば、パーティーを台無しにしないためにもテイスティングが終わってから行いましょう。

プライスポイント・テイスティング

これはプライスレス・テイスティングと似ているのですが、同じ価格帯のワインで飲み比べる方法です。重要なのは価格にある一定の基準を設けたら、それに忠実にワインを揃えることです。

ビッグエイト・テイスティング

ビッグエイト・テイスティングとは、ビッグエイトと呼ばれる以下のワインのテイスティングを楽しむものです。赤ワインではカベルネソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラーズ、メルロー、白ワインではシャルドネ、リースリング、ピノ、ソーヴィニョンブランです。

客がブドウの品種についてよく知らない場合など、味の違いを楽しむ方法として非常におすすめです。

ワインについて学ぶ方法としてもおもしろいでしょう。初めてテイスティングを行う人にとっては、この方法が一番かもしれません。次にテイスティングをする際に、友達の好みを知っておくためにも良い方法と言えるでしょう。

ワインの味わい方

ワインを味わうのにも方法があります。これに従うことでワインについての知識も向上し、友達と楽しくテイスティングが行えるでしょう。

ワインをグラスに注いだらまず、良く見てみましょう。ワインの色、透明度はどうでしょうか。グラスを傾け、中心から隅までじっくりと観察してみましょう。ワイングラスの背景が白地だと、ワインの色も見やすくなります。レストランにいる場合は、紙ナプキンや白いテーブルクロスがあると良いでしょう。

ワインの色は、赤ワインなら赤から紫、栗色、ルビー色、深紅、煉瓦色、茶褐色など、白ワインなら薄い黄色、緑色、金色、琥珀色、薄茶色など様々です。

グラスのワインを見ると同時に、ワインの中に沈殿物がないかも確かめましょう。グラスを回して揺らしてみると分かります。

また、ワインの不透明さも測定しましょう。淡い、暗い、不透明、半透明、あるいは鈍い色をしていたり、逆に光り輝いていることもあります。

外観も評価する際にとても大切な要素となるのです。ワインの入ったグラスを回すことで、沈殿物がないかを確かめる他に、アルコールを少し気化させて香りを出す効果もあります。香りが出ることでワインの印象も分かりやすくなります。

また、ワインの香りのかぎ方にもコツがあります。ワインの香りを十分に吸い込めるよう、鼻をグラスの上に来るようにします。

感じる香りについて考えてみましょう。ベリーや花の香り、あるいはオーク、柑橘類の香りがすることもあります。ワインの香りは、そのワインの特色を最もよく表します。香りからワインの品質も分かるのです。

次に、ワインの味を確かめてみましょう。優しく口に含み、口の中で転がします。口に広がる最初の印象はどうでしょうか。

アルコール量、タンニン、酸味、甘みなど、全体のバランスについても考えてみましょう。全てのバランスが取れていることが大切です。

時にはこの中の一つの要素が際だっていることもあります。ボディーは軽いのか重厚なのか、甘口か辛口かも重要な判断要素になります。それから実際にワインを味わってみましょう。

ワインの実際の香り、味からどのようなワインかを固めていきます。ワインを飲み込んだ後に残る香りも重要です。甘みが強いワインの場合、飲み込んだ後に苦みが残ることもあります。後味によって、そのワインが自分の好みかどうかを決定することができます。

ワインテイスティングのパーティーを主催する

ワインテイスティングのパーティーを開くのは楽しいものです。上流階級の人だけでなく、誰でもワインについて学び、パーティーを開いて楽しむことができます。様々なテイスティングの方法を用い、友達と楽しくワインの味を楽しみましょう。

まずしなくてはならないのは、テイスティングのスタイルを決めることです。最高級のワインを試したいのであれば、ビッグエイト・テイスティングが良いでしょう。チーズやチョコレートと合わせてテイスティングするという方法もあります。あなたのパーティーですから、やってみたいスタイルで行いましょう。

次に、誰を招待するかを決めます。招待状を出す前に、招待したい人全員が入るだけの十分なスペースがあることを確認しましょう。お客さんが心地よく座れる椅子も必要です。人が多すぎて、落ち着かない雰囲気になることのないようにしましょう。

パーティーに呼ぶ人数が決まれば、揃えるワインの量も分かります。全員が同じワインを味わえるように、十分な量を買い揃えておきましょう。

どんな人を誘うかも重要です。あまりにもワイン通の人を呼んでしまうと、うっとうしくなる場合もあります。パーティーを盛り上げるためには、明るくてオープンな人を選びましょう。

テイスティングされるワインを評価するカードもデザインしましょう。それぞれのワインの香り、チーズなどと合わせるとどんな風味になるかなど、記録できるようにします。カードの裏にはワインを採点するスペースも設けましょう。採点するには、ブラインド・テイスティングのスタイルが一番です。

あらかじめワインの色などが判別できないように、黒や暗い色のグラスを用意します。ワインの評価がより正直な、正確なものになります。

ワインの値段も知らせないようにしましょう。値段でワインを評価する人も多く、例えば100ドル未満のワイン=良くないワインだと信じている人もいます。特に価格差のあるワインを複数出す場合には、値段が分からないように工夫しましょう。

ボトルにあるラベルは、みんなの目に付かない場所に隠します。ラベルの助けやヒントなしに、客には自分のセンスを正直に取り入れてもらいましょう。

パーティーの飾りつけはそれほど凝る必要はありません。ワインの色を適切に評価できるために、白いテーブルクロスがあれば十分です。けれどもキャンドルや絵、花で飾りつけをするなど、好みに応じて行って下さい。

パーティーは十分明るい場所で行いましょう。ワインの色を適切に評価するためにも大切なことです。部屋が薄暗くてキャンドルが輝いていたりすると、濁ったワインでも光り輝いて見えてしまいます。

テイスティングでは、辛口から甘口の順にワインを出すようにしましょう。はじめは軽い白ワインから、徐々に色の濃い、重厚な赤ワインにしていきます。また、年代の若いワインから順番に出しましょう。

グラスに注ぐ際は、味わうのに十分な量を、しかし入れすぎることのないようにしましょう。テイスティングに適しているのは60mlくらいと言われています。

ワインと一緒に、香りや塩味のないクラッカーやパンなどを出しましょう。お客さんを空腹のままにしてはいけません。口の中がすっきりして、次のワインを味わいやすくなるという効果もあります。

テイスティングパーティで一番考えなくてはならない大切なことは、車の運転です。パーティーが終わってから全員が無事に帰宅できるよう、車の手配は必ずしておきましょう。

ワインの出し方

ワインボトルを開ける

初めてボトルを開ける時は難しいと感じるかもしれません。コルクスクリューにはあらかじめ慣れておいた方が良いでしょう。開ける際にコルクが崩れてしまったり、ワインの中に入ってしまうのは嫌ですね。特に細かいかけらがワインに入ってしまったりするとイライラするものです。

コルクスクリューを入れる時は、ど真ん中に入るようにしましょう。スクリュー全体がコルクに入るまで回し続けます。次にハンドルを回すとコルクスクリューの側面が上がってきます。

上がった両サイドを同時に下に引き押せば、コルクが上手にボトルから外れます。

ワインの温度

ワインは、適切な温度で出されると最高においしくなります。ぬるすぎたり冷たすぎたりしてはなりません。冷やさずに室温で出すものもあります。

それぞれのワインの適切な温度を知り、パーティーを台無しにしてしまうことのないようにしましょう。パーティーに限らず、ワインを出す際のベストな温度は次の通りです。

白ワイン:7~10度
スパークリングワイン:5~11度
ロゼワイン:7~13度
赤ワイン:10~18度
酒精強化ワイン:12~18度

適度に冷えたワインとは

冷蔵庫に数分ワインを入れておけば完全に冷えると考える人は多いようです。けれどもワインを冷やす一番いい方法は、氷をはったバケツにボトルを入れておくことです。バケツを氷でいっぱいにする必要はなく、氷はバケツの 3/4 くらいにし、水とよく混ぜます。ボトルを中に入れたら、少なくとも30分は冷やしましょう。

冷蔵庫に入れる場合は、適切な温度になるまで数時間かかると覚えておきましょう。冷蔵庫にあまり長時間入れておいてもワインは悪くなります。誰しも良いワインをダメにしたくはありませんね。

飲む段階になったら、氷水に入れるようにしましょう。冷凍庫に入れると、風味がおかしくなるのでやめましょう。

残ったワインの保存方法

残ったワインは冷蔵庫に保存してはなりません。次に飲むときに傷んでしまいます。ワインが残ったら再びコルクをしっかりと締め、適切な場所に保管しましょう。

一番いいのはコルクを湿った状態にし、安定した低温に保管することです。振動のない場所で、周りにおかしなにおいのあるものは置かないようにしましょう。

小さなワインラックを購入して冷蔵庫の上に置く、これは決してやってはいけません。見た目はすてきなのですが、冷蔵庫の上は温度が高いためワインがすぐに傷んでしまうのです。

6カ月以上ワインを保管する場合は、低温で暗い、湿度の高い場所を選びましょう。温度は10~13度、湿度は70%が理想的とされています。

酸化のサイン

ワインテイスティングのパーティーで酸化したワインを出すなど、非常に恥ずかしいことです。こうした問題が起こらないためには、日頃からワインを正しくケアしましょう。

酸化してくると、いくつかのサインが表れます。赤いワインであれば茶色に、白ワインなら白からゴールデンイエローに変色してきます。

香りや風味も、本来のものよりおかしくなってきます。酸化してしまったワインはとても飲めません。病気になることはありませんが、飲むに耐えない味に変わってしまいます。

ワインテイスティングの際には、ワインが傷んでいることも考慮して複数本揃えておくようにしましょう。購入した時に傷んでいるのも時々はあることで、それはあなたのせいではありません。

まとめ

ワインテイスティングをする際には考慮すべきことがたくさんあります。ワインテイスティングのパーティーは誰にでも開くことができるものです。また、テイスティングやワインについて学ぶのはとても楽しいものです。

ワインテイスティングのパーティーを開く前には、ワインやその起源などについてよく理解しておきましょう。ワインの歴史や種類などを知っておくと、パーティーもずっと楽しいものになります。

正しくワインを味わう方法を知っておくことも大切です。少し口に含んだら、おいしいかどうかといった意見を述べるだけではなく、できる限りの評価をするようにしましょう。

正しいエチケットとルールを守って行えば、パーティーは成功に終わるでしょう。ワイン通の人たちには常識と言われるものもありますのから、ルールにしたがって楽しみましょう。