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ただいまー。あれれ!?今夜はいったいどうしたんだい?こんなに暗くしちゃって。
キャンドルナイトだよ、パパ!
「100万人のキャンドルナイト」っていうイベントがあったでしょう?あれをこの夏ずっとうちでも実践しようと思って。ごはんの支度とか良太の宿題とか、明るさが必要なものは夕方までにやっちゃえば、みんなでくつろぐ時間なんて、ろうそくだけで十分だから。
今の時代はどこもかしこも明るくしすぎると思うよ。夜は暗いものだと決まっているんだから。
キャンドルナイト・イベントももちろんいいけど、長期的に各家庭で工夫すれば、消費電力はもっと抑えられるね。
それに、なんか楽しいよ!
キャンドルホルダーも素敵なのを100円ショップで見つけたし、アンティーク風のオイルランプとかを使うのもいいよね。良太なんて、ろうそくの明かりがすっかり気に入っちゃって、アウトドアで使うシェラカップも出してくれっていうのよ。
だって、キャンプみたいじゃない?
おおー、いいねぇ。パパもそれで晩酌でもしようかなぁ。ろうそくの明かりってたしかに落ち着くね。雰囲気いいし。
この夏は電力不足が深刻でしょ。企業や工場ももちろんだけど、私たちも家庭でできる節電を続けていかないといけないと思うの。今年だけじゃなくて、来年も再来年も、消費電力をなるべく抑える暮らしを続けていくべきだよね。そのためには「節電しなければならない」っていう義務感を持つより、節電を楽しむくらいの気持ちでいなくっちゃ。
ママは節約している!って実感できるだけでワクワクするもんね。
ふふふ、まぁね。それにしても、このくらいの明るさだと、なんだか家族がこうやって集まっていろいろと語り合いたくなるものねー。パパ、早く着替えてらっしゃいよ。晩酌しながら、夏の節電計画についてみんなで話し合いましょう。
昔ながらのやり方で電気不要の家事を!
夏に向けて、東京電力管内の電力は供給不足に陥るおそれがあります。とはいえ、地震直後に行われたような「計画停電」は、あらゆる面で問題が大きいので、それを回避するために各企業や家庭が、それぞれに節電対策を講じることが必要となります。逆にいえば、効果的な節電さえすれば「計画停電」は行わずにすむし、もちろん各家庭の電気代も抑えられるわけです。 夏の電力需要のピークは昼間から夕方にかけて。この時間帯はなるべく電気を使わないで済むように、洗濯機、掃除機、アイロンがけなどは朝や晩に行うのも効果的。でも、もっといいのは、電気を使わない家事の仕方を工夫することです!
水で濡らした古新聞をちぎって床一面にばらまき、ゴミを絡ませるようにしながらほうきで掃くと、掃除機を使わなくても大丈夫!水にティーツリーやユーカリなどのエッセンシャルオイルをほんの少し混ぜておくと香りもいいし、殺菌効果も期待できます。
一昔前まで日常的に使われていた洗濯板。最近、その有効性を見直す人が増えています。靴下や襟ぐりなど頑固な汚れを部分洗いできるのはもちろん、汚れの少ないものなら手洗いだけで済ますことも可能。節電生活の強力な助っ人として要注目です!
家庭でできる節電、どんなことがあったかしらね?
テレビとか、使わない電化製品はコンセントを抜いて待機電力をカットする!使わない照明はすべて消す!
照明をLEDに替えるだけでもずいぶん違うし、今日みたいに電気を使わないで済むならもっといいね。インターネットで、キャンドルを安くたくさん買っておこう。
あと、エアコンは使わない!
むむ、それが一番難しい気がするな……。
パパは暑がりだからね。でも、エアコンが最も消費電力が多いのよ!
そうだね。もしエアコンを使うとしても、設定温度を1度上げると約10%の節電が可能らしいよ。フィルターもいつも以上にこまめに掃除しないといけないな。
冷蔵庫も、設定温度を弱めることや、ものを詰め込みすぎないことで、節電ができるね。
ひとつひとつは小さい工夫だけれど、日本中でみんながやればずいぶん節電になるだろうねぇ。
僕、今までは消費電力っていわれても目に見えないし、ちょっとくらいいいじゃんって思っていたけど、計画停電で一斉に電気が使えなくなったら病気の人とかかわいそうだし、冷凍庫のものなんて全部溶けちゃうし、どうしても使いたいときに全く電気がないなんて、すごく大変なことだってわかったよ。電源や照明をひとつひとつチェックして「よっし、消したぞ!」って確認するのも楽しくなってきた!
さすが、節子の息子だけあるわねぇ。
そうだ!「節電したぞ!」って実感するたびに、「節電貯金」をしていくっていうのはどう?節電貯金箱を早速つくっておくから、5円でも10円でも、入れていこうよ。ある程度貯まったら、みんなでおいしいもの食べに行こう!
いいね!節電を楽しむ気持ちは大いにすばらしいけど、日本全体が自粛ムードになって消費が停滞しちゃうと、それこそよくないからな。ムダなところはカットして、使えるところはパーッと使わないと!
あら、パパもいいこと言うじゃない。たしかにそうだよね。何もかも自粛していてはダメ。電力は極力使わずに頭を働かせて、そうやって浮いたお金は有意義に使いましょ!
家庭で使う電力の約7割はエアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビの4つに使われています。照明はLEDやキャンドルに替え、テレビはなるべく付けないようにするとして、あとはエアコン、冷蔵庫をどうするか。これが、とても大きな課題となるのです。
現在市販されているエアコンや冷蔵庫のエネルギー消費効率は10年前と比べてかなり改善されているので、旧式の家電を使っている人は、思い切って買い換えてみては?
もちろん初期費用はかかりますが、長い目で見れば大いに節電につながります。
もちろん、いくら省エネ家電に替えたからといっても、設定温度を必要以上に低く設定したり、ムダな使い方をしたりするのは言語道断ですね!