長い目で考えて無駄の出ない買い物の仕方


良太、お年玉がたくさんもらえてよかったな。何に使うか決めた?


ゲームソフトかラジコンか、悩んでる。かっこいいスニーカーと新しいサッカーボールもほしいけど、全部は買えないしね。


せっかくのお年玉だし、衝動買いしないで本当に欲しいものを買わないとね。余った分は良太の口座に貯金しといてあげる。


じゃぁ、下見も兼ねて明日はデパートに行こうか。ママもバーゲンで服でも買ったら? 夏のバーゲンでも結局何も買わなかったでしょ。


バーゲンって安いからつい買っちゃうけど、後で冷静に考えたら「こんなデザイン着る……!?」ってものも買ってたりしない?


たしかに、いくら安くても着ないんだったらムダだよな。


バーゲンで焦って買うより、オーソドックスなデザインを普通に買ったほうが着回しがきいて、元が取れちゃうってこともあるよね。


ママの得意なAmazonで買えば安いんじゃない?


モノによるかなー。靴や服は試着して買わないと、失敗する可能性もあるからね。良太のほしいものは、お店で買うよりAmazonで買ったほうが安いかもしれないから、買う前にママに相談してね。


うん、わかった。


デパートや専門店で実物を見て「これ」というものを決めたら、それをインターネットで検索して、一番安いところで買うのが正解、かな?


そうね。インターネットで買う場合は送料がネックになるから、送料も含めた値段で比べないといけないけど。いくら以上買えば送料無料!っていうショップも多いから、同じ店でほかに欲しいものがあればまとめ買いするといいよね。ただし、送料をなくすためだけに、ムダなものを買うようでは意味がないけど。

「安いから」の発想はやめよう!

バーゲンやアウトレットなどに行くと「買い物熱」を刺激され、「買わずに帰るなんて損!」というくらいの感覚に陥る人も多いのでは?いくら安くても、不要なものや似合わないものを買ってしまっては、まさしく「安物買いの銭失い」ということに……。

洋服の買い物で失敗しないためには、前日までに自分のワードローブを見直して「新しくこういうものを買えば、着回しがきく」と目星を付けておくこと。

「安い→買おう!」と短絡的に考えず、持っている服とのコーディネートを具体的に考えてみるのです。

バーゲン会場ではゆっくり試着できないことも多いため、考える時間もなく「あーもー、買っちゃえ!」となってしまいがち。

着回しパターンがイメージできない場合や、買うかどうか迷った場合は買わない!と決めておくとよいのでは?

100円ショップも要注意。必要なものを安く買えるのはありがたいけど「余計なものまで買っちゃった」「安く買ったはいいけどすぐに壊れて買い直す羽目に」という話も聞きます。安いから買ったつもりが、じつは無駄遣いにつながっていた……という結果にだけはならないように!


パパは? バーゲンで何か買うの?


うーん、ずっと欲しかったテレビも去年買ったし、今はとくに欲しいものもないなぁ。デパート行ったらせっかくだから福袋でも買うか!


また~? パパは毎年せっかくだからって福袋を買っては「要らないものばかりだ」って後悔してない?


そ、そうだっけ? じゃぁやめとくか……。


そういえば、パパ、去年「買ったつもり貯金」をするって言っていたけど、やらなかったね。


えっと、なんだっけ、それ?


本や雑誌を買ったつもりで、図書館で借りてその本代を貯金するとか、電車に乗ったつもりで歩いて交通費を貯金するとか、そういうの!


そうだ、そんな話したよね~。ママはちゃんとやっているよ、つもり貯金。保険料は年払いにして減額分を貯金、ペットボトルを買わずに水筒を持ち歩いてお茶代を貯金……そういうのを積み重ねるとけっこうな額になるよ。貯まった分で旅行でも外食でもすればいいじゃない。

  • 「つもり貯金」専用の貯金箱を用意するのもおすすめ。「財布に小銭が出たらとにかく貯金」という気持ちで過ごすのです!


そうだな、今年こそやってみるよ。


今年はポイントを上手に貯めて上手に使うというのも、課題になりそうね。