「タンスのこやし」はこうしてなくせ!着なくなった服を「復活」させるアイデア


ママたち、洋服いっぱい出して何やってるの?


先月衣替えをしたときに、着ない服を分けておいたの。それをおばあちゃんと整理してるのよ。


捨てるってこと?


まさか!ひとつたりとも捨てるものなんてないよ。どうやって使うか、それぞれ考えているの。


おばあちゃんは何をしてるの?


靴下のつま先を繕ってるんだよ。良太のズボンの膝もアップリケで直しておいたよ。


わー! ホントだ。車がくっつけてある! 破れても、まだまだ履けるんだね。


そうよ。上手に直せばかっこよくなるでしょ。


うん、僕このズボン気に入っちゃった。ほかにどんなことしてリサイクルするの?


良太、リサイクルなんて言葉、よく知ってるねぇ。

「3R」の精神でタンスのこやしをなくす

リサイクルという言葉はよく知られていますが、今やそれだけでは不十分。

現代社会では「3R(スリーアール)」、すなわち、

  • Reduce(リデュース・ゴミを減らす)
  • Reuse(リユース・再使用)
  • Recycle(リサイクル・再資源化)

が常識です。

  • すぐに小さくなるベビー服はリサイクルショップやフリマで。キレイな状態を保っていればまた人にあげたりもできますね。肌着などは白い素材を選べば汚れても漂白できるし、次に子どもができたときも性別を問わず使い回せそう。

洋服についても、まずはゴミになるものを減らす、つまり、着ない服は買わないこと!

バーゲンで「半額」「70%OFF」なんていう赤い文字を見るとつい衝動買いしていませんか?そんなときこそ冷静になって「このデザイン、本当に着る?」「自分が持っている服と合わせやすい?」と自問自答してみるべきです。安いからといって着ない服を何枚も買うより、本当に欲しい服を1着だけ買うほうがよほど経済的だし「いい買い物をしたな♪」と満足感も得られます。

着ない服をあれこれ買って、タンスのこやしを増やさず、飽きのこない定番デザインを買ったり、飽きたらリメイクをして、小物使いを工夫すれば流行遅れにもなりません。


さてと、繕い物は終わったよ。


次は何をするの?


これね、パパが若い頃に買ったTシャツなんだけど、良太用に作り直そうと思って。


パパのを僕に~? デカすぎるじゃん! あ、こんなところにシミもある!


大丈夫。大きさは変えられるし、シミもかっこよく隠せるから!ママが今着ているブラウスも、襟付きだったのを襟なしにリメイクしたの。レースやボタンも付けて、ずいぶん雰囲気が変わったでしょ?


ぶきっちょな節子でもそこまでできるんだから、節約精神も捨てたものじゃないねぇ。


おばあちゃんったら! 難しいことは友達に相談したりネットで調べたりすれば何とかなるのよ。リメイク上手な友達は、安い定番デザインのシャツをレースや余り布でリメイクしてネットで売ってるんだって! 私はそこまでできないけど、家族で再利用するくらいは何とかね。


ふーん、いろいろできるんだね。僕も何か手伝いたい!


じゃぁ、このふる~いTシャツとバスタオルをハガキくらいの大きさに切ってくれる?


何に使うの?


プチ雑巾。台所に置いておけば、床を拭いたり、お皿の予洗いにも使えるでしょ。そうだ、リビングにもティッシュを置かないでプチ雑巾を使うようにしようか!

  • プチ雑巾は、最初は冷蔵庫やオーブンの中、窓などを拭き、汚れてきたら便器の外側や排水口、カビの生えた部分、換気扇の油汚れなどに活用して、限界まで使い切ります!


ティッシュも必要だとは思うけど・・・


時と場合によるんじゃないかい? ティッシュを何枚も使うより、古布を使った方がいい場合もあるでしょう。


よっし、ティッシュ代節約のためにも考えてみよう!

着ないTシャツもリメイクで再生

「リメイク」というと難しそうな印象があるかもしれませんが、売り物にするわけではないので気軽に挑戦してみて!

タンスのこやしにしておくよりは、多少不格好でもリメイクして着られれば上等。もし失敗したらプチ雑巾にすればいいわ~、というくらいの気持ちでやればよいと思います。

一からすべて作るのは大変ですが、ボタンを今風のものに付け替えるとか、半袖ブラウスの袖をカットしてノースリーブにするとか、簡単なアレンジでも一気に印象が変わるものです(もちろんカットした袖は捨てずに雑巾に)。

  • Tシャツを好きな形のバッグにリメイクするのもあり。シャツ1枚だけでは生地がぺらぺらなので、手持ちの生地を2枚合わせて、さらに内ポケットなどを付けてみても。

外国みやげにもらった派手&サイズの大きいTシャツや、昔着ていたロングTシャツなどは、子供やペットの服、バッグなどにリメイクしても。

男の子用ならサイズをそのまま小さくすればいいし、女の子の場合はイラストのように「上は大人用Tシャツ、下は大人用ブラウス」でワンピースを作るのも定番。

Tシャツ素材は丈夫だし、切りっぱなしでもほつれにくいので扱いやすいですよ。